こんにちは、ちゃんはるです。東京都・練馬区のバイオリン教室やオンラインでバイオリンの先生をしています。
初心者の生徒さんが一番最初に悪い癖をつけがちな場所、それは右手!
右手問題は弓の持ち方や肩に力が入ってしまうことなど、様々な問題が複雑に入り組みますが、まず一番最初に悪い癖をつけないようにして欲しいところが、弓をまっすぐに弾くこと。
▽以前にもブログでご紹介しています。
弓をまっすぐに弾く、とはどういう状態なのか?
そもそも、弓をまっすぐに弾けていない、とはどういう状態なのか?
これから説明していきたいと思います!
もくじ
弓がまっすぐではないとこうなってしまう!
「弓がまっすぐじゃなくても弾けるんじゃない?見た目が良くないだけでしょ?」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、以下のデメリットがあります。
- 抜けたような音になる
- かすれた音がする
- 濁った汚い音がする
- 弓先がバタバタしてしまいコントロールできない
- 右腕に力が入って肩が上がる
これらを改善するには、弓をまっすぐにする必要があります。
【基本】弓をまっすぐ弾こう!
写真のように、コマと指板に平行になるように弾くのが基本です。(弓先で少し逃しても(=弓がナナメになっても)良い)
この時、肘の位置が重要です。アップ(上げ弓)やダウン(下げ弓)のどちらにおいても肘の位置が変わりません。(※同一の弦で弾いた場合)
悪い例:肘が外側に行き過ぎる
肘を外側に引きすぎると、弓先が流れてしまいます。これはスカスカした音になる原因になります。また、肩に力が入り脱力ができなくなります。
悪い例:肘が内側に行き過ぎる
写真は弓先ですが、弓元でもこうなってしまう方が多いです。弓先で弾きにくいため、弓をたくさん使えなくなり、弓の下半分での演奏が多くなってしまいます。
これで改善!弓だけで練習!
さて、バイオリンを置いて弓だけ持ってください。
そしてご自宅の、何かまっすぐの基準になる長い縦線を見つけてください。私はクローゼットに縦線を見つけました。
ポイント:肘の固定
写真のように、手を受け皿にして肘を乗せ、アップとダウンの練習をしましょう。この時、縦線からぶれないように姿見などの鏡で確認しながらゆっくり練習しましょう。
悪い例:弓先がぶれる
腕をまっすぐにしすぎると弓先がぶれます。肘の押さえ方にも問題があります。
悪い例:弓元がぶれる
手首が使えていないと、弓元がぶれてしまします。
最後に:バイオリンは独学で習得できる?
残念ながらバイオリンを独学で習得することは難しいです。弾くことに対して誰にも聞かせることもなく自分だけが満足できればいいですが、音楽は聴衆がいて成り立ちます。せっかくならきちんとレッスンを受けて、「正しい練習方法」を学びましょう。
なぜ独学が難しいかというと、左手、右手、音色、音楽の作り方…など自分だけではそれが正しいか判断できません。客観的に見てもらうことを経て、バイオリンの音色を楽しむことができるのです。
そのため、このワンポイントレッスンはちょっとしたヒントとしてみていただけると嬉しいです。