こんにちは、ちゃんはるです。東京都・練馬区のバイオリン教室やオンラインでバイオリンの先生をしています。
教本の1巻を終わろうとしている生徒さんで、「音を出せるようになったし、曲も弾けるよになったけど、なんか単調で棒弾きでつまらなく感じる…」という方が多くなってきます。
そういう方は強弱をつけることができていない気がします。この段階で「ビブラートをできるようになりたい!」という方も出てきますが、今それをしてしまうとごまかしになってしまうのです。
今回は、強弱をつける方法をご紹介します!
もくじ
強く弾く(大きい音)
f(フォルテ)などの指示があれば、コマの近くで弾きます。大きく弾こうと弓のスピードや弓幅を広く使ってしまいますが、音質が下がるのでまずは丁寧に弾いてください。
注意:圧力をかけすぎない!
強く弾こう!と思うと力が入って矢印の方へ圧力をかけがちですが、基本的に脱力で弾きましょう。弓のスピード感も大事になってきます。
弱く弾く(小さい音)
p(ピアノ)などの指示があれば、指板寄りで弾きます。弓を小さく使ってしまうと、音の密度が上がり力強い音になってしまうので弓幅を多めに使うと弱い音を出せるでしょう。
注意:弓が滑らないように!
油断してしまうと弓先のコントロールが出来なくなります。右手できちんと弦と弓の毛の接点をキャッチするようにしましょう。
応用編:クレッシェンドの弾き方
音符の下にある<が引き伸ばされたようなものがクレッシェンドです。だんだん強くという意味です。
弱い音からはじめて、弓幅を大きくし弓のスピードを上げ、だんだんコマに近づけて、音の密度を上げるようなイメージで弾きましょう。
応用編:デクレッシェンドの弾き方
音符の下にある>が引き伸ばされたようなものがデクレッシェンドです。だんだん弱くという意味です。
クレッシェンドの反対で、強い音ではじめて、弓幅は大きいまま指板の方へ寄せていくように弾き、音を弱くしていきましょう。
最後に:バイオリンは独学で習得できる?
残念ながらバイオリンを独学で習得することは難しいです。弾くことに対して誰にも聞かせることもなく自分だけが満足できればいいですが、音楽は聴衆がいて成り立ちます。せっかくならきちんとレッスンを受けて、「正しい練習方法」を学びましょう。
なぜ独学が難しいかというと、左手、右手、音色、音楽の作り方…など自分だけではそれが正しいか判断できません。客観的に見てもらうことを経て、バイオリンの音色を楽しむことができるのです。
そのため、このワンポイントレッスンはちょっとしたヒントとしてみていただけると嬉しいです。